コロンブスやマルコポーロにより探究されたバンダ島は地球上で最も手に入れたいと熱望された元祖スパイスアイランドで、オランダ人、ポルトガル人によって植民されナツメグやクローブなどの調味料が輸出されました。歴史は植民地支配下の残酷な過去を語ります。今日、このパラダイスのような島々を取り巻く海は、その世界一豊富な汚れのない珊瑚や大型の遠洋動物など目をみはるようなダイビング・シュノーケリングに熱望されています。
このエリアの急斜面のドロップオフ、硬質珊瑚や急な海流には息を飲みます。小魚の群れをはじめ、大型マグロ、たくさんのカメ、ナポレオン、ハタ、エイ、サメや大きなロブスターもよく見られます。素晴らしい視界に恵まれており、その生物特有のスポットもあります。
バンダ海は島々に囲われています:大きな島として北にブル、ハルマヘラ、アンボン、セラム、東にケイとアル、南にタニンバル、ウェタル、レオンと、ババルやモア等の小さな島々が東ティモールに触れています。アンボン湾はインドネシアで最も生物の豊富なダイビングができる場所のひとつ。ハルマヘラ島周辺は未だに開拓されておらず、最近になって新たなダイブスポットを生み出しています。
大きな魚や遠洋生物が日常的に見られるバンダ諸島ですが、ここの本当の財産は大小多様で圧倒的な魚の生命量です。バンダ海でのダイビングを特徴付けるイソマグロやイトマキエイなどは特に注目の価値があります。ここでのダイブではフュージリアの大群や数千匹のモンガラカワハギがよくみられます。サイズは小さくとも、多産なマンダリンフィッシュやこの地特有のアンボンスコーピオンフィッシュも生息します。マダライルカやシャチに加え、メロンヘッド、ゴンドウクジラ、シロナガスクジラ、ザトウクジラなど様々なクジラ類もここを度々訪れます。